―生きる希望と生きるための智恵―

亀さんは、13日、映画「真夏のオリオン」(注1)を観ました。太平洋戦争の末期の日本海軍の潜水艦長たちの生きざまを描いたもので、亀さんとしては、公開前から興味がありましたが、そのストーリはほとんど知りませんでした。
亀さんの故郷の呉市は、旧日本海軍の軍港で、潜水艦の基地もありました。特に、この映画の一つの主役といえる伊号潜水艦(注2)については、亀さんもその実物を見たことがあります(注3)。また、助演男優?で広島県出身の堂珍嘉邦さん(ケミストリー)が呉市(大崎下島)で、小中学生を招待して特別試写会を開催した(注4)というので、呉出身者としては、この映画に故郷のつながりを感じ、公開初日に見ざるを得ないと思いました。
あらすじは下の(注5)に譲りますが、観る前は、戦争に引き裂かれる若者の悲劇だろうという、亀さんの予想に反して、終戦直前の若い潜水艦の艦長(倉木:玉木宏)が生きる希望と生きるための智恵で、勇猛に闘い、幸運にもハッピーエンドを迎えるというものでした。
恋人の志津子(北川景子)が出航前に手渡したイタリア語の自作の「真夏のオリオン」の楽譜とメッセージを糧に、絶望的な環境でも、生きる「希望」を捨てない。また、死んで敵を攻める、人間魚雷・回天3隻を活用して(注6)、生きて戦う「智恵」を出し尽くす。このことを通して、生きることの大切さを観衆に訴えていた。
このことは、「俺たちは死ぬために戦ってるんじゃない。生きるために戦ってるんだ。人間は兵器ではない。」という倉木艦長の言葉に凝縮しています。
主演の玉木の好演は言うまでもないが、共演者がそれぞれの味を出していて、見ごたえがあった。特に、吉田栄作(桑田機関長)の演技が光った。また、堂珍嘉邦(共同作戦の潜水艦長で、倉木の親友の有沢艦長)、太賀(鈴木水雷員)、鈴木拓(秋山烹炊長)などの演技も目立ちました。さらに、玉砕に走る回天搭乗員を演じる黄川田将也の演技も、主演の玉木を引き立たせる意味で、光っていました。
ただ、故郷・呉の風景や海軍兵学校の場面がなかったのは、亀さんにとっては期待外れでした。
戦争物の嫌いな奥さんは、見なかったのですが、戦争物の嫌いな人も見ると感激する映画でしたよ。(記入者:亀さん)
追記:呉市には、戦艦大和や潜水艦に関する博物館として、それぞれ「大和ミュージアム」(注7)や「てつのくじら館」(注8)があります。
(注1)真夏のオリオン公式サイト:http://www.manatsu-orion.com/index.html
(注2)旧海軍の潜水艦:一等(伊号)潜水艦、二等(呂号)潜水艦、三等(波号)潜水艦のほか、特殊潜航艇や特攻兵器(人間魚雷・回天)があった。
(注3)戦後、瀬戸内海で沈没した艦船を引き上げ解体しましたが、亀さんが住んでいた集落の造船所でも解体されました。その中に、伊号潜水艦があり、小学校のみんなで見に行きました。
(注4)http://blog.manatsu-orion.com/index.php?UID=1244682175
(注5)「真夏のオリオン」のあらすじ:http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id332860/、http://cinema-j.com/houga/?p=337
(注6)1隻はその高圧酸素を、海上に浮上できず艦内の酸素が限度以下になろうとする危機を脱するために使い、残りの2隻はゆっくり並べて走らせ、スクリュー2機の潜水艦の走行を偽装するために使う。
(注7)大和ミュージアム:http://www.yamato-museum.com/
(注8)てつのくじら館:http://www.jmsdf-kure-museum.jp/
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