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2013年11月27日 (水)

広島カープ・大竹投手、巨人にFA移籍!

   ―今年も有力選手が去っていく!―13112601p1020315

ついに、広島カープの4本柱の一人の大竹投手が巨人にFA移籍することが決定した。

広島カープは、FA権を行使した選手に年俸のアップを提示して引き留めることをしない球団です。

過去にも、1994年に川口投手(→巨人)、1999年に江藤内野手(→巨人)、2002年に金本外野手(→阪神)、2007年に黒田投手(→ドジャーズ)と新井内外野手(→阪神)、2008年に高橋建投手(→ブルージェイズ)がFA移籍をしており、そして、今年の大竹投手です。

カープが養成して、やっとエース投手・4番打者に育った選手がどんどん去っていくのは、悲しいものがあります。

しかし、大企業の子会社ではなく(注1)、地方の弱小・市民球団にとって、FA権を行使した選手を高い年俸で引き留めるだけの財政力はありません。

それよりもむしろ、FA移籍の際に旧球団に支払われる、補償金や人的補償(注2)を活用して、球団経営を安定させ、若手選手を育てた方が良いというのが、球団の経営方針のようです。

カープは選手を育成するのが上手な球団で、契約金の安い選手を我慢して使い、大選手にしている。外国人選手もメジャーリーガーではなく、3Aクラスの選手をうまく使っています。

さらに、ドミニカ共和国ではカープアカデミー(注3)を運営して、人材の発掘をしています。ヤンキースの大打者・ソリアーノ外野手もカープアカデミー出身の選手です。

さて、今季は、前田健、野村、バリントン、大竹の先発4本柱の活躍で、久しぶりの3位になりましたが、大竹のFA移籍は戦力的には痛いものがあります。

しかし、来季は、残った前健、野村、バリントンに加えて、福井、今村などの投手陣、大瀬良(九州共立大)、九里(亜大)などの新人の活躍で、大竹のFA移籍の穴を埋めてくれて、再びCSに進出すると亀さんは確信しています。

フレー、フレー、カープ!頑張れ、頑張れ、カープ!(記入者:亀さん)

追記:

実を言うと、亀さんの心配は、来季終了後以降の前田健の去就です。

言い換えると、前田健もいずれはFA移籍やポスティング移籍して、メジャーリーグに行くのでは…という心配です。

今季のベストナイン受賞の際に、「来年、再来年と続けて選ばれるよう、精いっぱい頑張りたい」と言っているので(注4)、再来年まではカープにいるんでしょうが、いつまでもカープにいてほしいものです。

もし、海外に行くなら、補償金のないFA移籍よりはポスティング移籍で行ってほしいですね。

(参考)広島東洋カープとFAの歴史:http://www.plus-blog.sportsnavi.com/cobecobe/article/393

(注1)広島カープは球団名で、会社名は(株)広島東洋カープなので、東洋工業(株)(現マツダ(株))の子会社と誤解しますが、株主は、マツダ34.2%、松田元 20.4%、カルピオ18.5%、松田弘 12.2%、松田勢津子 10.1%で、マツダは球団経営には口出ししない決まりがあるようです。

(注2)Aランクの選手のFA移籍の際には、旧球団に当該選手の年俸の80%か人的補償+年俸の50%の補償がなされる。海外移籍の場合には、原則としてこの補償はないので、ポスティング制度が活用されている。(
http://ryukon.seesaa.net/article/163814711.html

(注3)ドミニカ共和国カープアカデミー:http://www.carp.co.jp/facilities13/dominica.html

(注4)中国新聞「前田健、2度目ベストナイン 北別府以来、球団2人目」(’13.11.22):http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cw201311220048.html

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