野次馬散歩「ころ柿の里-柿屋巡り」(その1)
滋賀県と境を接する京都府東南部の宇治田原町は「ころ柿の里」と呼ばれています。ころ柿は「古老柿」とか「孤娘柿」とも書きますが、こんなむかし話が伝わっています。
むかしむかし里には渋柿しかなく、村人たちは柿は食べられないものと諦めていました。ところがあるとき、ひとりの美しい娘が村にやってきてこの渋柿をおいしく食べる方法を教えてくれました。娘は感激した村人が差し出したお礼は受け取らず帰っていきます。村人はあとでお礼を届けようとあとをつけました。すると娘は山の麓の禅定寺の中に入っていくではありませんか。いぶかしく思った村人が尋ねると寺には娘はおらず、娘はこの寺の観音さまの化身であったことがわかりました。
「孤娘柿」の当て字には<ひとりの娘>という意味が込められています。使われるのはこの小粒な「つるのこ」という種類です。
秋晴れの日を選んで出かけた今回は、初めて柿の収穫作業に出会いました。遠くから見ただけでは人が木に登っていると気付きませんでした。
近寄ってみると・・・・・・・
お話を聞いてみると木に登れなくなったお年寄りの持ち主から取り入れを頼まれているのだとか。1本から4,、5百個とから千個ほどとれるそうですが、滑らないように晴天の日を選びます。しかも落ちたら大変ですから一瞬たりとも気が抜けません。
さて、これからが一仕事、柿を洗ってひとつずつ皮を剥き、「柿屋」という乾燥場に並べます。次はその柿屋をお目にかけましょう。
(記入者:野次馬)
« 迷惑な英語のコメント | トップページ | 野次馬散歩「ころ柿の里-柿屋巡り」(その2) »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント