野次馬の近江散歩「大庄屋諏訪家屋敷まつり」(その2)
隣りは漁協の皆さんによる展示コーナー。アユやモロコなどを食い荒らすブラックバスやブルーギル、繁殖力の大きい外来植物のオオカナダモ、イネの食害が深刻なジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)などが紹介されていました。
ジャンボタニシは大きくなるとほぼゴルフボール大で、1961(昭和36年)に食用として台湾から輸入されました。一時は全国に300カ所以上の養殖場がありましたが人気とはならず、逆にここから逃げ出したものが繁殖したとされています。いまや「世界の侵略的外来種ワースト100リスト」に掲載されています。しかも前夜、展示用水槽の縁まで登ってきて産卵したそうで、ピンクの卵塊が2カ所に貼り付いているので期せずして旺盛な繁殖力を実証していました。漁師さんの話では「焼いて食べたらサザエに似た味でなかなかいける」とのことでしたがたまたま見かけた卵の色からして食欲はわきませんでした。
大型のポリバケツに「さわるな危険」という貼り紙があったので覗くと天然のスッポンが4、5匹。エサを入れて仕掛けておく「もんどり」という網かごで捕りますが、こちらは全部がすでに<予約済>とか。写真を撮りたいという無理なリクエストでしたが漁師さんは「いいよ」と気軽にひょいとつかんでくれました。
「噛みついたら雷が鳴っても放さない」というスッポンですが首が短いので尻尾のほうからつかむのがコツだそうです。このスッポン君、びっくりしたのか歯をむき出してすごい形相でした。右奥に「もんどり」の一部が写っています。
(記入者:野次馬)
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コメント
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このジャンボタニシは、テレビで見たことがあります。
全国の田んぼで繁殖して、大変のようですね。
ところで、もんどりのことを、宮崎ではうなぎポッポとか竹ポッポと言って、竹製でしたよ。
「もんどリを打つ」の語源かと思ったんですが、違うようですね。
投稿: 亀さん | 2013年11月 5日 (火) 10:07
亀さんへ 「もんどりをうつ」というのは宙返りの意味ですね。でも「もんどり」を水中に仕掛けるときには船の上から投げ入れるので大きなしぶきと音がしますよね。そこからことばが影響を受け変化した<フシ>もあるのではないかと。これはもちろん私見ですが。
時代劇では、これも死語になりつつありますが、切られ役がばっさりやられながら水中に転落する、そんな情景を「もんどりをうって水に落ちる」などと表現されていたと思います。実際に切られたらそんなことないよなと思ったものです。ひょっとして「語源もどき」かと。
投稿: 野次馬 | 2013年11月 6日 (水) 19:40
亀さんへ 言い忘れました。琵琶湖の漁具のなかでも「もんどり」や「筌=うけ」は竹製のものが主流でした。ウエ、モジ、モンドリなどとも呼ばれます。割竹は壊れやすいので金属枠と合成繊維の網に変わっているようです。「ポッポ」とは呼びません。
投稿: 野次馬 | 2013年11月 6日 (水) 23:11