歴史的建造物の部分保存
亀さんは週1回日本橋に行きますが、中央通りの高島屋日本橋店の斜め筋向い・丸善日本橋店の隣りに、近代的なビルの一部に歴史的な建造物の一部が残されているビルがあります。
調べてみると、平成元年に竣工し、三菱UFJ信託銀行日本橋支店が入っている川崎定徳(株)本館のようです。
元々は、ここには、戦前の8財閥の一つの(東京)川崎財閥(注1)の中核の旧川崎銀行本店があり、戦後、日本信託銀行本店→三菱信託銀行日本橋支店→三菱UFJ信託銀行日本橋支店として使われているようです。
昭和2年に完成したルネッサンス様式のビル(設計者:矢部又吉)を昭和61年に建て替える際に、その一部を愛知県の明治村に移築し(注2)、一部を新しいビルの装飾として残すことにしたようです。
ビルを再開発する際に古いビルの全部を取り壊すのではなく、一部を残す方式として、古い建物の表面だけを残す”ファサード保存”の先駆けです。
そのため、新しいビルは平成3年(1991年)にBCS賞(建築業協会賞)を受賞しています(注3)。
ただ、新しいビルと一体化しているのではなく、正面玄関中央に、昔のビルの正面入口部分が復元され、新しいビルから独立して建っているという様式になっているのは、中途半端な感じがします。
でも、残った部分で昔を偲ぶのも意味があるかも…。(記入者:亀さん)
追記:下の写真は、古い建物の正面入口部分に一部ですが、真ん中には川崎財閥の「川」のマークがありますが、ニワトリのようなものは何なんでしょうかね。
(注1)(東京)川崎財閥:http://www.kawasakiteitoku.co.jp/zai.htm
(注2)旧川崎銀行本店:http://www.uchiyama.info/oriori/kentiku/dentou/meiji/kawasaki/、http://gipsypapa.exblog.jp/18794769/、http://www.meijimura.com/enjoy/sight/building/5-57.html、http://www.kawasakiteitoku.co.jp/tate.htm、http://www.h6.dion.ne.jp/~arc-yama/sketch/machi/doc/chu-o-do-ri-1.html#top_teitoku
(注3)現在の川崎定徳本館・三菱UFJ信託銀行日本橋支店:http://www.sakakura.co.jp/info/works/office/1377/、http://blogs.yahoo.co.jp/julywind727/29296894.html、http://kindaikenchikurest.blog14.fc2.com/blog-entry-35.html
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