杓子定規?律儀?
前回に続いて、地下鉄の話題です。
鉄道ではホームにおける事故が多く発生しており、近年、特に酔客の事故が増加傾向にあるそうです。
そこで、飲酒の機会が多くなる年末年始の期間(平成24年12月1日~平成25年1月10日)、首都圏の24の鉄道事業者は、「プラットホーム事故0運動」を実施していました(注)。これには、お役所も関与しているようです。
忘年会や新年会の酔っ払いがホームから落ちて事故に遭うことを防止するというものです。
確かに、この時期には、ホームをフラフラと歩く酔っ払いが目立つので、こんなキャンペーンは時宜を得たものです。
しかし、亀さんは、いつも通勤で利用している東京メトロ南北線や丸の内線のホームにまで、この運動がされており、埼玉高速鉄道も参加しているのには、???でした。
まず、上は、東京メトロ南北線の電光掲示です。
“「プラットホーム事故0運動」実施中 白線の内側をお歩き下さい”と書いてあります。
ところが、東京メトロ南北線は、上の写真のように、全面ホームドアで酔っ払いがホームから落ちることはおろか、自殺しようとしても飛び込めない構造になっているのです。
しかも、白線なんてどこにも有りません。
どうやら、冒頭のポスターのようにホームドアのないホームにあわせたPRを杓子定規に実施しているようです。
冒頭のポスターは丸の内線のホームに掲示されていたものですが、丸の内線にもホームドアがあります。
また、埼玉高速鉄道にも総てのホームに同様のホームドアがあります。
この場合、酔っ払いが転落することはありません。勢い余ってホームドアにぶっつかればから酔っ払いも正気に戻るのでは…。
埼玉高速鉄道は、他の鉄道と歩調を一にしてこの運動に参加しているのは、実に律儀ですね。
亀さんは、お役人・鉄道会社の杓子定規と律儀さを感じて、思わず噴出してしまいました。(記入者:亀さん)
(注)国土交通省の報道発表資料:http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo08_hh_000046.html
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