交詢社でクラス会
先日、大学時代のクラス会が銀座の交詢社の倶楽部の中食堂であり、19名のクラスメイトが集まりました。
この交詢社は、1880年に福沢諭吉翁の提唱により、慶応義塾同窓生を中心に結成された、我が国最初の実業家社交倶楽部です。入会には厳しい審査があり、少なくない会費が必要なようです。
本拠として銀座に交詢ビルディングを所有しており、「交詢社通り」という地名にもなっています。元の建物は、関東大震災後の1929年に建てられた、歴史的な建造物でしたが、2004年に建替えられ、写真のようにファサード保存として元の建物の一部が残されています。
亀さんたちは、慶応義塾の同窓会(三田会)のメンバーではなく、また、この倶楽部のメンバーではありませんので、交詢社に入るのは初めてでした。
ところで、この交詢社は、今もドレスコードのある倶楽部なので、クラス会の通知には、「上着とネクタイの着用」と書いてありました。
亀さんは、勤務で背広・ネクタイを着用しているので、必ずしも抵抗感はありませんでしたが、わざわざドレスコードを堅持していることには、違和感がありました。
今の時代、ネクタイや背広という外形だけで、入場の可否を決めるのはどうかな?
福沢諭吉翁は、「天は人の上に人を作らず人の下に人を作らずと言えり」として、学問の必要性を説き、貧富の差自体は否定していないものの、「門閥制度は親のかたき」と言われていますので、少し矛盾するのでは…とも思いました。
でも、会員制倶楽部なので、とやかく言うのは野暮ですかね…。(記入者:亀さん)
(注)交詢ビルの正面写真は、FABRICA 建築ウォチングより借用。
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