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2012年9月 1日 (土)

2丁目はあるが1丁目がない!

      ―神田多町と神田司町―

普通、町名で2丁目があれば、1丁目があります。亀さんが住んでいるのは、○○2丁目ですが、近くに1丁目と3丁目があります。

ところが、昨日、亀さんは、神田に、“2丁目はあるが1丁目がない町”が2つあることに気付きました。120831000p1110795 12083105p1110804_2

それは、神田司町(上左・注1)と神田多町(上右・注2)です。

亀さんは、漠然と、“1丁目が見当たらないなあ~!”と思っていたのですが、決定的なものを見つけたのです。120831011p1110792_2

それは、司町2丁目の歩道に設置されている「千代田区町名由来板」です。120831022p1110792 120831033p1110793

それをよく見ると、この界隈は、①江戸時代は、商人と職人の町であり、別の町名であったこと、②昭和10年に区画整理が行なわれ、司町1・2丁目となったこと、③その後、住居表示により司1丁目が内神田1・2丁目の一部となったが、2丁目は現在も引き継がれていることが書かれています。

この住居表示で消滅した神田司1丁目と同様の運命になったのが、神田多町1丁目です。

したがって、神田多町も2丁目しかありません。12083110p1110802 120831062p1110805 120831073p1110797 120831095p1110800

神田多町は、神田青果市場の発祥の地で、神田青果市場当時、別名で「多町青物市場」とも言われたようです(注3)

この地域は、電線の地中化がされ、架空電線がなく、きれいなビルも多いのですが、戦前からの銅板外壁の建物や鎮守の松尾神社(注4)など歴史を感じさせる建物も残されています。

それにしても、1丁目だけ住居表示で消滅するというのも珍しいですね。(記入者:亀さん)

追記:なお、神田司町1丁目と神田多町1丁目は、町名としてはなくなりましたが、町会としては存続しているようです(注5)

(注1)神田大好き>司二丁目町会:http://www.daisuki-kanda.com/guide/association/tukasa2/

(注2)神田大好き>多町二丁目町会:http://www.daisuki-kanda.com/guide/association/ta2/

(注3)西平の神田探検団>神田市場:http://nishihei.com/02-01ichiba.html

(注4)西平の神田探検団>多町二丁目鎮守・松尾神社:http://nishihei.com/01-04matsuo.html

(注5)大好きな神田>司一町会:http://www.daisuki-kanda.com/guide/association/tukasa1/。大好きな神田>多町一丁目町会:http://www.daisuki-kanda.com/guide/association/ta1/

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