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2012年4月13日 (金)

アケビの雌花が咲きました!

 ―自家受粉を避ける仕組みと人工授粉―

先日、アケビの花が開花寸前だと報告しましたが、ここのところの陽気で、一気に、アケビの花が咲きました。12041102p1100605 12041101p1100607

正確に言うと、上の写真の三つ葉アケビについては、雌花が咲き、授粉可能なのですが、雄花は咲いているものの、雄しべが熟しておらず、花粉は放出していません。

また、下の写真の五つ葉アケビの雌花が開きかかっていますが、雄花はほとんど開いていません。

つまり、アケビは、雌雄同種・雌雄異花であるうえに、雄しべが花粉を放出する時期 (雄期) と雌しべが成熟して柱頭が受粉可能になる時期 (雌期) が時間的にずれる“雌雄異熟”で自家受粉を避けるという仕組みになっています(注1)

したがって、蜜蜂や蝶が離れたところの雄花の花粉を運んできて受粉をするというのが自然界の営みです。

アケビの栽培をする場合、結実させるには、開花期の異なる三つ葉アケビと五つ葉アケビを植えるように勧められており、亀さんもそのようにしています。

さらに確実に結実させようとすると、人工授粉をするのが確実で、亀さんも毎年授粉をし、毎年約100個のアケビの実を収穫しています(注2)

そこで、亀さんは、雄しべの花粉の熟し具合を見て、今週末にもアケビの受粉をしようと思います。(記入者:亀さん)

(注1)自家受粉と他家授粉:http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB/self.html

(注2)「アケビの最終報告・2011」(2011.10.25):http://dankai-hiroba.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-7c8b.html、「アケビの実の収穫!」(2010.10.19):http://dankai-hiroba.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-550f.html

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コメント

雌花の開花何よりでした。
受粉作業が忙しくなりますね。
毎年100個の収穫は素晴らしいです。

こんにちは
都会に生活しているとアケビは家内の実家の裏山
で自生しているものしか見た事がありません。
まして実は秋にスーパーで売っているものしか知りません。花は地味ですが綺麗ですね。
ところで100個も収穫してどのように食すのですか。
無知な質問ですいませんがお教え下さい。

>micoさんへ
今朝も授粉作業を少しやってみたんですが、まだ、雄花が成熟していなくて、花粉が少ししかなく、十分には出来ませんでした。
明日は雨ですから、授粉作業は、日曜日になるかな・・・。

>scarletさんへ
亀さんも自然のアケビは5年くらい前に登山のとき見たきりです。
昨年は、150個くらい出来て、近所の友人に配って後、職場に持って行き、みんなに分けました。
近所の友人や職場の人たちは、地方出身者が多かったので、喜んでもらえました。
山形の友人は、実の方ではなく、皮の方を食べると言って家に持って帰り、ピーマンのように肉詰めにして食べたようですよ。

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