この物体はいったい何?(1)
初詣に出かけた猿丸神社への途中で道路脇の雑木林に何やら「気になる物体」を見つけました。その時はご報告した通り長男夫婦や孫たちが同乗していましたので、あらためて取材に出かけてきました。
ではもう少し拡大してみます。
了解リョウちゃん分かったホイ!
=以前、ダジャレで使っていた携帯メールの返事
どうですか?正体はスズメバチの巣のようです。大きさは高さが60cmくらい、直径も40cmくらいで左のところに巣穴が開いています。これは黄色スズメバチの巣で天敵のオオスズメバチ*の攻撃を防御するために巣の出入口はここだけです。枯枝を齧り取って繊維分を唾液で丹念に固めながら作り上げていきます。この中には6角形の「蜂の巣」の集合体が何段にも作られ、女王蜂が産みつけた卵を集団で育てていく蜂のコロニーです。
これだけ完全で立派な巣ですからちょっと欲しいような気もしますが国有林か県有林みたいですし置き場所も必要ですから無理でしょうね。
*オオスズメバチは土中や石垣など直接見えないところに巣を作ります。オオスズメバチは偵察蜂がこの巣穴から侵入しますが、防戦する黄色スズメバチは何十匹もでこれを取り囲み発熱することで熱に弱いオオスズメバチを殺すことが知られています。
**オオスズメバチの「マリア」を主人公にした百田尚樹の『風の中のマリア』(講談社)はこうした攻撃の様子や生態が詳しく紹介されています。紹介したのはこの本からの知識と読書日記で紹介するために仕入れたものです。文庫化(講談社文庫)もされていますので興味のある方はぜひご一読を!
(記入者:野次馬)
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