支那そばとバカチョンカメラ
亀さんの故郷では、昔、「ラーメン」のことを「支那そば」と言っていました(注1)。それがいつの頃から「ラーメン」と言うようになりました。
なぜ、「支那そば」と言わなくなったのか調べてみると、①「支那」という言葉は、「秦」や「CHINA」の当て字の日本語標記ですから、中国の蔑称ではありませんが、②相手国がそのように受け止めているので、戦後それを公的には使わないようにし、放送・出版物での使用も自粛してきたためのようです。
ところが、神田小川町に「支那そば きび」(注2)というラーメン屋さんがあります。
「支那そば」であることを堂々と名乗り、店頭には「支那そば」と書いたのぼりが出してあります。
気になったので、昨日のお昼、この店に入ってみました。店に入ると、落ち着いた雰囲気の内装で、そばも昔の味の素朴なラーメンでした。「支那そば」と言っていた時代の味で、とても懐かしかったですよ。
「支那」という言葉は、差別用語かどうかはともかく、相手国が嫌がっているので、亀さんは使いませんが、「支那そば」という言葉は使っていいのではないかと思います。
これに関連して、最近気になっているのは、「コンパクト・デジカメ」を「バカチョンカメラ」と言っている人がいることです。
この「バカチョン」は「『バカでもチョンでも』写せる」という意味で、「チョン」は韓国・朝鮮人の蔑称であるとして、放送禁止用語になっているようです。
しかし、これに対して、「“チョン”は半人前や取るに足らない人のことを芝居の終わりに打つ拍子木の音になぞらえた言葉である」として、差別用語ではないとの意見もありますが、亀さんとしては、差別用語だと感じる人がいる限りは使わないほうがいいと思います(注3)。(記入者:亀さん)
(注1)それに対して、「日本そば」のことを「田舎そば」と言っていました。
(注2)支那そば きび:http://www.kibikibi.net/0101KibiKand.html、http://r.tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13004149/、http://ramendb.supleks.jp/s/3361.html
(注3)亀さんは、個人的には、「チョン」を差別用語だと思っています。
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コメント
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亀さんへ 「支那そば」ですか、懐かしい!ラーメンの席捲でこの呼び名も希少種になりました。もともと中国や旧満州から引き揚げてきた方がそう呼んで飲食店を始められたのがはじまりと思います。
メディアは禁止まではいかないけどなるべく使わないようにする「グレーゾーン」みたいです。ところでああの名曲「支那の夜」はどうなんでしょう。歌い出しから支那の夜の<連呼>で2番には「支那娘」も出てきます。西条八十作詞で歌はレコードは渡辺はま子でしたね。李香蘭も歌っていましたっけ。
投稿: 野次馬 | 2011年12月27日 (火) 00:29
「支那そば」時々聞きますね。幟に堂々と書いてあるからには何かの思い入れが有るのかな。
名前の「那」を説明するのに「支那の那です」と聞いたこともある。
「バカチョンカメラ」はフイルム付きのカメラが出た頃よく言われていた。「押せばいいの」が始まりと思う。中国人を「チャンコロ」と呼んだ時代もある。
「支那」も「チョン」亀さんの意見に賛成。言葉は本当に難しい。
投稿: GORO爺 | 2011年12月27日 (火) 09:39
「支那そば」懐かしい響きです。
本年は色々と楽しませて頂き有難うございました。
来る年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください
投稿: mico | 2011年12月27日 (火) 11:08
こんにちは。
「支那そば」懐かしいですネ。小学生の頃、私の母は叱った後に「支那そば屋」で慰めてくれた事を思い出しますョ。
マスコミ等で「差別」と「区別」が同義語の様に使われてる事は少し気になります。
投稿: マルチュウ | 2011年12月27日 (火) 15:51
支那そばって聞いた事は有りますが食べたことはありませんね。画像では昔ながらのストレート麺の中華ソバに近いような??
コンパクトデジカメをバカチョンカメラって呼ぶのはカメラに失礼かもね。今のデジカメは色々な機能も備わっていて高性能ですからね。
投稿: IWATO | 2011年12月27日 (火) 20:54
支那そばという言葉は使ったことないです。
でも、バカチョンカメラは知ってます。
「チョン」という言葉にそんな意味があるとは知りませんでした・・・
私はコンデジ愛好家です^^
投稿: ほよりん | 2011年12月27日 (火) 22:55
支那もチョンも差別用語なんですか?知りませんでした。
「支那そば」は、主人の両親が今でも使います。
「バカチョンカメラ」はフィルムカメラのころは使っていましたが、今は使いませんねぇ。(両親も)
どちらの言葉も、すでに過去のものという感じですね。
投稿: ubazakura | 2011年12月27日 (火) 23:36
>野次馬さんへ
「支那」については、戦後外務省から使用自粛の通達が公的機関に出たようですが、野次馬さんの言われるように、グレーゾーンのようですね。
確かに、「支那の夜」は懐メロとしてよく歌われていますよね。
投稿: 亀さん | 2011年12月28日 (水) 00:47
>GORO爺さんへ
「支那そば」とあえて言っているのは、昔ながらの懐かしい味のラーメンということなんだろうと思います。
亀さんは、相手がイヤだと言う言葉を使わないというだけです。
だから、「つんぼ桟敷」、「片手落ち」、「めくら判」なども、差別用語かどうかはともかく、使いません。
投稿: 亀さん | 2011年12月28日 (水) 00:55
>micoさんへ
こちらこそ、1年間、ご愛読いただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしく!
投稿: 亀さん | 2011年12月28日 (水) 00:56
>マルチュウさんへ
支那そばは、亀さんも懐かしくて、この店に入ったんですよ。
ところで、亀さんも、差別と区別が同義的に考えられるのはどうかと思います。
しかし、「区別」と称して差別する人もいるので、困ります。
投稿: 亀さん | 2011年12月28日 (水) 01:00
> IWATOさんへ
支那そばは、IWATOさんの言われるとおり、昔ながらのストレート麺の中華ソバです。
最近のラーメンは色々と凝っていますが、素朴な味です。
ところで、今年のIWATOさんちのミカンは美味しいですね。
投稿: 亀さん | 2011年12月28日 (水) 01:05
> ほよりんさんへ
そうですね。
支那そばはあまり聞きませんが、バカチョンカメラの言葉はよく聞きます。
コンデジかコンパクトデジカメの方がいいですね。
投稿: 亀さん | 2011年12月28日 (水) 01:07
> ubazakuraさんへ
差別用語かどうかは断定できません。
特に、支那が差別用語かどうかは疑問です。
でも、相手が嫌がっている言葉を使うというのは望ましくないと、亀さんは考え、使わないことにしています。
投稿: 亀さん | 2011年12月28日 (水) 01:13