フォト

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 四谷のねこや | トップページ | 10月8日のカワセミ(1) »

2011年10月 8日 (土)

山本義隆氏の評論

     ―なつかしい名前に…―11100701p1080548

先日、書店の店頭で、評論の著者に、なつかしい名前を見つけました。その評論は、山本義隆著の「福島の原発事故をめぐって いくつか学び考えたこと」(みすず書房)です(注1)

亀さんたちは大学紛争世代ですが、当時、山本義隆氏は東大全学共闘会議議長で、日大全共闘議長のA氏(注2)とともに、全共闘を象徴するカリスマ的存在でした。

そのなつかしい名前に惹かれて、亀さんは、その本をつい買ってしまいました。

亀さんは、同氏をはじめ、当時の大学生がこの日本の将来について、未熟ながら、それなりに真剣に議論し、行動していたことをなつかしく感じました。11100702p1080538 11100703p1080525 11100704p1080534

最近、たまたま、東京大学に行く機会があったのですが、正門にも赤門にも安田講堂前にも政治的なスローガンを書いた立てかん(立て看板)は全く見られず、学生が政治的に無関心であることが感じられました。11100705p1080536 

また、大学生が政治的な集会に利用されていた構内では、ピクニックに来た親子連れがお弁当を広げ、ドングリを拾っている子供たちが走り回っていました。

大学紛争が良いことだったとは言い切れませんし、現在の大学生が就活に追いまくられている状況に同情するものの、大学生の政治的無関心さを残念に思うとともに、わが国の政治の劣化を嘆かわしく感じる亀さんです。(記入者:亀さん)

追記:大学生協の売店では色々な東大グッズが売られていたので、東京大学チョコレートと東京大学ゴーフルを買って帰りました。(これを食べると、頭が良くなるのかな?無理か…。)11100706p1080541

注1)この評論は、原爆を含む原子力開発の背景・歴史・限界性から、一刻も早く原発依存社会からの脱却を論じ、原発の容認は子孫への犯罪であると論じているものです。(福島原発事故自体についてはあまり書かれていません。)

(注2)A氏は、亀さんの故郷の呉市出身で、地元で自動車修理工場を経営される一般人になっておられるので、固有名詞の記述は差し控えました。

« 四谷のねこや | トップページ | 10月8日のカワセミ(1) »

コメント

原爆は勿論ですが、原発についても大いに考える必要が有ります。チェルノブイリの子どもの支援から原発問題に関わっています。
今日午後からチェルノブイリに長く関わり、現地にも何度も行っている方の講演会あります。
今問題の上関原発予定地は、故郷から40キロです。瀬戸内が汚れたらどうなるんだろう。

> GORO爺さんへ
脱原発を考えるときに、省エネルギー・経済の低迷・福祉のあり方(低福祉低負担か高福祉高負担)などセットにして、覚悟しなければなりません。
しかし、国民は、経済成長、高福祉を求め、増税には反対するという、矛盾なある要求をし、与党も野党も耳当りのいい政策しか言わない。
必要なお金は、国の資産(国有財産や郵政株など)を売って間に合うようなもんじゃあないのに…。
亀さんは、我々は脱原発のために、我慢する生活に戻らないといけないのでは…と思っています。
脱原発をして、隣国から原子力の電力を買うわけにはいかないので…。

マスコミでは(NHKを含め)「ドイツは脱原発だの、どこそこの国でも脱原発」と声高々だが、それらの国々が、原発大国フランスからの電力購入依存を言わず、いとも簡単に脱原発社会が生まれる様に国民を誘導するのは如何だろうか???
亀さんのコメにあるように、国家は脱原発に至るプロセスを、国民に示して本気で議論してほしい。
国民は政府が感じてる様には「バカ」ではない・・・と思う。思いたい。政治家には選挙でなく真剣な議論をして欲しいです。(パフォーマンスいらない)

こんばんは。

私は毎日位シゲさんのブログを見て居ます。
毎日書かれている事があくまでも私の考えでは事実を書かれて居ると思います。
福島原発問題にしろ政治経済までかなり詳しく述べられているのではないでしょうか?
亀さん達のブログでこの様な事を書いていささか申し訳有りませんがわたしの考えはこの様に思って居ます。
亀さんも普段からシゲさんのブログを良く見て居るとの事でしたので普段私が思っている事は承知していると思います。

今まで日本国民は余りにも政府の云う事をまともに聞き過ぎて居た思います。
と云う依り他人任せ過ぎたのだと思います。
選挙の際にコメ突きバッタの様な候補者にいとも簡単に投票した結果が今の政府の状態だと思います。

>マルチュウさんへ
マルチュウさんの言われる通りなんですが、本当のことを議論したり、決めようとすると、選挙に負けるんですよね。
そんな国民、そんな政治家、そんな政党なんですよね。
だから、そんな政治しか出来ないんですよね。

> ななごう さんへ
ななごうさんのおっしゃるとおりです。
国民の程度に応じた政治しか実現できないというのが、政治学の常識ですからね。
こんな状態が続くと、ナチやファシズムや日本の超国家主義が登場した時代の再来になってしまいます。
政治が悪いから棄権すると言うのではなく、悪ければ自分たちが変える気で、選挙に行かないとね。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 山本義隆氏の評論:

« 四谷のねこや | トップページ | 10月8日のカワセミ(1) »