―雑学のすすめ―
亀さんは、毎週1回は、本を買いに本屋さんに行きます。
あらかじめ決めて買いに行く本もあるのですが、本屋さんで目に留まって買う本も多いんです。
自分から、“亀さん!買って!”と声を掛けてくる本もあります。
上の3冊の新書もそんな本です。
最初は、真ん中の矢田部英正著「日本人の座り方」(集英社新書)です。“「ヤンキー坐り」は武士の作法だった?”という本の帯に惹かれました。
いわゆる正坐は、近代の文化であり、古代・中世は、胡坐・端座・立て膝で坐っている人が大半のようです。
茶道と正坐はセットのように思っていましたが、近世の茶道の正式な坐り方は立て膝で、千利休などの茶人も胡坐をかいているいるようです。
本当に「最近の若いもんは、ヤンキー坐りしかできん!」と嘆く人に、「武士もヤンキー坐りをしていたよ!」と言い返すと面白いですね。
2冊目は、太田啓之著「年金50問50答」(文春新書)です。著者が、文化人的批判しかしない大新聞と言われるA新聞の記者にもかかわらず、年金制度の本質をしっかりと捉えているようなので、買いました。
内容は、ヒヨコ(読者?)とクマゴロー(著者?)の雑談を挿入しながら、面白く年金制度の本質を説明しています。
政治家は、与党も野党も、枝葉末節ばかり論じ、本質論を論じておらず、国民もそれに惑わされていることが良く分かります。
例えば、“「保険料の天下り施設への流用」で年金財政は傾いたか?”という問への答などは面白かったですよ。
この本を読むと、「A新聞の記者でも、新聞面では新聞を売るために大衆受けをするように書いているが、本では本質的なことを書くんだなあ~!」と思わざるを得ませんでした。
3冊目の川辺謙一著「電車のしくみ」(ちくま新書)も本の帯に惹かれて買いました。
日頃乗っている電車に隠された技術革新が詳しく分かりやすく書いてあるようなのですが、文科系理科好きの亀さんには、少し理解しにくい箇所がありました。
ただ、ある鉄道技術者が言われたとように、「技術が優れているということは、工夫点が利用者に気づかれないこと」というのは、本当ですね。
モーター・制御装置、直流電化・交流電化(直流電車・交流電車など)などなど、絶え間ない技術革新で、安全で快適な通勤・通学ができることが良く分かりました。
なお、運転手さんが発車時に叫んでいる「出発、進行!」は、「Let’s Go!」という意味ではなく、「出発信号機が進行(緑)である」との確認なのだということを初めて知りました(注)。
このように、本屋さんで見つけた本は、雑学の蓄積になるので、面白いですね。皆さんに、書店めぐりと雑学の蓄積をお勧めします。(記入者:亀さん)
付記:亀さんは、図書館で本を借りて調べることはありますが、本を読むために借りることは好きではありません。(図書館は貸本屋ではありませんから…。)
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