第51回 東京名物 神田古本まつり
―神保町ブックフェスティバルも協賛開催―
この日から今月末まで、恒例の「東京名物 神田古本まつり」が開催されています(注1)。また、最後の2日間は、新刊書店・出版社などによる「第20回神保町ブックフェスティバル」も開催され、各種イベントも予定されています(注2)。
古本まつりは、今年で51回目になるそうです。最初の開催の年は亀さんが中学入学の年ですから、長い歴史があり、主催者が「東京名物」と自称するのも納得できます。
古書店街は、店舗だけでなく、歩道にも古本が展示され、そこは人で溢れかえり、歩道の通行もままなりません。なかには、ガレージに本を並べている店さえありました。
寒気の南下で寒かったせいで、みんなは冬のような様相で、大きな鞄を持ち、あるいはリュックサックを担いで、お目当ての本を探していました。
お父さんに連れてこられた女の子も、熱心に絵本を選んでいましたよ。いや、飽きて絵本を読んでいただけかな?
なお、亀さんは古本や図書館の本を苦手にしているので、亀さんは、この日も、新刊書店に行き、何冊か本を購入しました。
《これに関連して、亀さんが最近気になることについて、書いてみます。》
亀さんは、読みたい本があったときには、図書館は利用せず、新刊書を購入します。
しかし、最近、満員の通勤電車の中で、図書館の本をブックカバーもせず、通勤電車の中で揉みくちゃになりながら読んでいるのをしばしば見かけます。本は買って読むものではなく、図書館で借りて読むことが常識になっているようです。
そのため、最近、図書館では、流行作家の本になると10冊以上も買うようです。それでも、“バストセラーの読めるのが何ヶ月も先になる”との苦情が入るそうです。(まだ発刊されていない本の貸し出しの予約をする人までいるようです。ベストセラーをそんなに早く読みたいのなら自分で買えばいいのです!)
だから、図書館で購入する本がベストセラーばかりになり、図書館が貸本屋になってしまっているようです。
こんな“図書館の無料貸本屋化”は、購入する本の種類を減少させ、図書館の機能の縮小につながるばかりではなく、作家の著作権の侵害になっているのではないかとの意見もあります。
このように、図書館のあり方・意義を考えさせられる今日この頃です。(記入者:亀さん)
(注1)第51回神田古本まつり:http://jimbou.info/news/furuhon_fes_index.html
(注2)第20回神保町ブックフェスティバル:http://jimbou.info/news/book_fes.html
追記:“図書館の無料貸本屋化”の問題については、遠藤 清佳氏の「図書館は無料貸本屋か」という論文が参考となります。http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/2001/writing/endo1.html
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コメント
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こんばんは~。
私は、お気に入りの作家さん、手元に残しておきたい本は、迷わず新刊を買います。
図書館の貸本屋化は、いただけませんねぇ。
早く読みたければ、買えばいいというのは、私も賛成です。
私の住んでいる市の図書館では、ベストセラー本の寄贈を呼び掛けていますよ。
でも、私はあまのじゃくで話題の本はほとんど買いませんので、協力できないのが、残念です。
投稿: ubazakura | 2010年10月27日 (水) 22:32
> ubazakuraさんへ
亀さんも、気に入った本は、何度も読むので、手元においています。
また、いいと思った本は、長男や次男に、その本を渡して、読むように勧めますよ。
投稿: 亀さん | 2010年10月27日 (水) 23:46