―ういろう・ちん里う・小木工品など―
小田原の名産と言えば、“ういろう”でしょう。
“ういろう”と言えば、名古屋名産と誤解している人もいますが、この“ういろう”は、“外郎家の接待用のお菓子”に起源があり、小田原のういろうが元祖です。因みに、小田原の㈱ういろうの代表者の名前は「外郎(ういろう)武」さんです(注1)。
“ういろう”の店舗は、小田原城のような外観をしています。その内部は、“薬のういろう”などの販売を行う薬局も併設されていました。一見妙ですが、元来、薬屋兼お菓子屋なんですから、当たり前なんですね。
一番高級な“お菓子のういろう”の菊桐ういろうは売り切れで、残念でしたが、普通のういろうを買いました。
“ういろう”の国道1号線を挟んだ前には、“ちん里う”(欄干橋ちん里う・梅万資料館・があります(注2)。
“ちん里う”は、小田原の梅干、梅製品の老舗で、100年以上の歴史を有しています(注2)。
因みに、店名の「ちん里う」は、元の小田原藩主が命名したもので、晋書の「沈流漱石」からきているようです(注2)。夏目漱石の「漱石」の号と同じ出典です。
ここでは、梅干などを買うとともに、写真のような100年以上の梅干を見せてもらいました。
“小田原のかまぼこ”と言えば、すぐに「S廣」を思い出しますし、その店舗は観光バスのコースになっています。
しかし、亀さんたちは、“地元で密かに人気のある蒲鉾屋さんがあるはずだ”と思い、“ういろう”のそばにある山一蒲鉾店に行きました(注3)。この店は、今年1月、テレビ東京の「出没!アド街ック天国」で紹介されたことがあります(注4)。
この店の名物の“たこてん”(注5)は売り切れだったので、全国蒲鉾品評会で賞をとったこともある蒲鉾といかの塩辛を買いました。(家で食べたら、シコシコして美味しかったですよ!)
ちょっと変わったところでは、湘南クッキーの販売処は、ビックリしました。その蔵作りのような外装から、“何だろう?”と思って、近づいてみると、クッキーの自販機が並んでいるんです。若者には結構人気があるようで、写真のように記念撮影する人たちが沢山いました。
亀さんたちも記念に一つだけ買いました。後で調べてみると、自販機とアウトレットだけで売ってるようです。
そのほか、小田原50選に選ばれている小木工品や相州落花生などの名産も買い求めました。特に、起き上がり干支は、奥さんが前から探しており、見つけたときは大喜びでした。
亀さんたちの旅行は、いつも名産の買い歩きが中心になりますが、今回も、色々なものをコチョコチョと買いました。結構楽しい買物が出来た1日でした。(記入者:亀さん)
(注1)ういろう:http://www.uirou.co.jp/、http://www.trad-sweets.com/wagashikaido_4/pg22.html。北条早雲の招きで小田原に来住した小田原外郎家の祖・宇野藤右衛門定春は京都外郎家の庶流であった。外郎家は、中国元朝に宮礼部員として使えた陳宗敬を祖とした。外郎家は霊薬透頂香(薬のういろう)の製造者として知られ、室町幕府の要人、公家と深い結縁があった。
(注2)欄干橋ちん里う・梅万資料館:http://www.kanagawa-kankou.or.jp/area/sangyo/76.html、ちん里う本店:http://www.chinriu.co.jp/index.html、ちん里うのこと:http://www.chinriu.co.jp/introduce.html
(注3)山一蒲鉾店:http://yurulife.org/archives/10
(注4)今年1月16日のテレビ東京の「出没!アド街ック天国」:http://www.mapfan.com/tv/tvspotdetail.cgi?HSSID=ba3d63590d823a4813fb1c7c51ade1ac
(注5)山一蒲鉾店のたこてん:http://yurulife.org/archives/31
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