「野次馬のお勉強シリーズ(2)」(京野菜料理教室―その2)
料理教室に先立って京都府農業会議の田中大三さんから「京野菜検定試験問題」の解説がありました。正解率が低かった8問の解説のうちふたつだけ紹介しておきます。
問題:宮廷の女官ことばで「ひともじ」と呼ばれていた野菜を1.~4.から選んでください。
1.金時にんじん 2.みず菜 3.壬生菜 4.九条ねぎ
この問題の正解率は41%です。「この4択なら<菜>がつくのが二つあるのでどちらかかな」と判断した方も多かったかな。私は友人のSさんの山荘が別名ながら同じ野菜*1の産地・群馬県の下仁田にあり、地元のコンビニでなぜか売っていた「ハンドブック」を買って読んでいたのと熊本の郷土料理「ひともじのぐるぐる」*2を知っていたので迷わず正解の4.を選びました。
正解:「ねぎ」の古い呼び名は「き」で、一文字であったことから宮廷の女房詞で「ひともじ」と呼ばれていました。また日本書紀には「岐」の字をあてて「き」、匂いが強いことから「気」をあらわす意味とも言われています。
問題:「聖護院だいこん」を下ゆがきする時、水に米粒を加えたり、米のとぎ汁を使用しますが、その理由を1.~4.から選んでください。
1.米のうま味成分が聖護院だいこんにしみ込み味を良くする
2.聖護院だいこんのうま味成分がゆで汁に溶け出すのを防ぐ
3.聖護院だいこんの灰汁(あく)抜きを早くする
4.聖護院だいこん特有の臭いを早く無くす
この問題の正解率はさらに低い34%です。「この4択なら<聖護院だいこん>から同じように始まる2.から4.のうちのどれか」と判断したわけではなく直感で正解の2.に○を付けました。フフフ、しかし解説を聞いて大いに納得しました。
正解:ゆで汁のでんぷんコロイドが、だいこんのうま味成分に溶出するのを防ぐため。
「つべこべ言ってないで早く本番の料理教室に進んでよ」という声もあるでしょうがもう少しお待ちを。 (記入者:野次馬)
<メモ>
*1:特産「下仁田ねぎ」が有名。
*2:「ひともじのぐるぐる」細ねぎの白根の部分を青いねぎ葉でぐるぐると巻き、からし酢味噌で食べる。酒の肴にもなるが「桃の節句」の料理としても知られる。
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コメント
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そうですよ!恥ずかしがらずに、早く本番に進んで、報告してください!
野次馬さんの奮闘振りを早く知りたいんですよ。
投稿: 亀さん | 2010年3月28日 (日) 20:51