―珍しいクイナとミヤマホオジロ―
昼食後、強風は止んでいなかったのですが、雪は止んだので、もう一回りして帰ることにしました。
午前中よりも野鳥の出が良いようで、しかも、人に慣れており、アオジなど望遠レンズではフレームに入りきらないほど近くまで来ます。ルイビタキも亀さんの数メートル先を歩いていきます。午前中に撮った野鳥もいいアングルで撮り直しました。
午後新たに見かけたのは、カシラダカです。湿地で餌捕りの最中です。亀さんは左の写真がピントが合っているので載せようと思ったのですが、奥さんは右の写真の方が可愛いというので、両方載せておきます。
あたりはシジュウカラとツグミだけになったので、ツグミを撮っていると、10メートル先に、カメラの放列ができました。クイナです。クイナは、警戒心が強く、半夜行性でめったに人目に触れない野鳥で、ラッキーです。でも、長い足がしっかり見えるほどには出てきてくれず、Uターンしてヨシの中に隠れてしまいました。下段は、クイナの出てくるところと帰るところです。
次に撮ったのはシメです。亀さんが撮っている場所からは“枝かぶり”(注)でした。しかし、直前に野鳥の名前を教えて差し上げたご婦人が「ここからだと枝かぶりしないよ!」と言って、場所を譲ってくれました。“情けは人の為ならず”ですね。左の写真が、そのとき撮ったシメの写真です。
その直後、ふと頭上の木を見ると、カシラダカ(だと思った野鳥)がとまっていますので、一応撮っておきました(右の写真)。でも、家に帰ってよく見ると、ホオジロのメスでした。カシラダカとホオジロのメスはよく似ているので、間違えてしまいました。
“さあ、そろそろ帰ろう!”と公園の出口に行くときに、高尾の池にコガモのオスが飛んできました。また、池をよく見ると、アオサギが休んでいたり、カワセミが魚捕りをしていました。いずれも遠かったのですが、証拠写真を撮っておきました。
センターで帰る準備をしようとしていたら、ミヤマホオジロの撮影ポイントの方向から帰ってくる人が、“ミヤマホオジロがいるわよ!”とうれしそうに話しかけられました。せっかくですから、ミヤマホオジロの撮影に行くことにしました。
そのポイントに行く途中にシロハラがいたので、撮りました。同じツグミ科の鳥なので、ツグミとよく似た行動をしています。
しかし、ミヤマホオジロの撮影ポイントには人がいません。聞いてみると、“撮影ポイントが奥の方に移動した”とのことでした。
撮影ポイントまで行くと、既に望遠カメラが10数台並んでいます。撮影しやすい場所は他の人がいるので、端っこの方でミヤマホオジロを撮ることにしました。
数分待っていると、ミヤマホオジロの番い(つがい)が出てきて餌を食べだしました。どうしても枝かぶりになってしまうのですが、枝かぶりしない場所はなかなか空かないので、その日は我慢をして上の写真で満足することにしました。色がきれいな方がオスですが、シバの穂を食べる様子は可愛かったですよ。これで、3色のうち黄色をGETです。
その日は、多くの野鳥や珍しい野鳥を撮ることが出来て、大変満足しました。再びここに来て、3色のうちの赤(ベニマシコ)と枝かぶりのないミヤマホオジロを撮りたいと思います。
亀さんは、大変満足して、3時頃のバスで、この公園をあとにしました。(おわり)(記入者:亀さん)
(注)枝かぶり:被写体とカメラの間に木の枝などがあって、被写体がクリアに撮れないこと。
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