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2009年8月 1日 (土)

「象つなぎ岩」(その1)

アメリカのオバマ大統領と読み方が同じだということですっかり有名になった福井県小浜市にある「象つなぎ岩」というのを見てきました。若狭湾の一角に深く切れ込んだ小浜湾東南に市の中心があり、3キロほど北に行ったところにあります。県道沿い「甲ヶ崎」のバス停のそばに案内板があるから見落とさないようにと言われたのでまずはそれを発見。ひょっとして大統領が選挙応援のよしみで市を訪問してくれたら「候補地」に、と狙ったわけではないでしょうがご覧のようにイラスト付きで新設されたようです。

Cimg1535

象が日本にやってきたのはこれが初めてで、南蛮国の亜烈進卿(あれつしんきょう)から日本国王(足利義持=義満の子)にあてた貢物でした。彼はスマトラ島バレンバン地方を領す華僑の頭目だったようで小浜は京の都にいちばん近い日本海における海上交通の要衡と見なされていました。 (記入者:野次馬)

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コメント

その象は今日への道すがら、休むときはどこかに繋がれていたので、各所に象つなぎの岩や象つなぎの木があったんでしょうね。
そんな象を見て、当時の人は「ゾーッ!」としたんでしょうね。

亀さんへ 将軍に献上されたことは間違いないでしょうが小浜到着時の領主の記録以外は残されていないようです。もちろん「象使いがいたのでは」は私の想像です。最初に象がつながれたのはこの「象つなぎ岩」ですが、道中ではどうだったんでしょうね。「木に」というのは「きがつきませんでした」とお返ししておきましょう。

この「南蛮国」は「シュリービジャヤ国」のようです。当時の小浜は湾に面した集落にすぎなかったと思いますが「都にいちばん近い」ということが海の交易にたけた彼らには広く知られていたからこそ「ピンポイント」で来航したと思います。たまたまの漂着などではありません。6月22日に来航した南蛮船は11月18日の大風=台風?で破損しますが船を新造して翌年10月1日に中国へ向けて船出していきました。乗組員の中に船大工などもいたのか、あるいは小浜にも彼らを手伝える工人がいたのか興味深いところです。

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