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2009年7月28日 (火)

『八朔の雪』―野次馬の読書案内(005)

楽しみな時代小説作家の誕生です。高田郁(かおる)さんは兵庫県宝塚市生まれの女性で大学卒業後はマンガの原作者を経験、2年前に作家デビューしたばかりです。文庫書き下ろしとして5月に発表したこの作品は1か月ちょっとですでに13万部という異例の大ヒット。タイトルの「八朔の雪」=はっさくのゆき=とは江戸時代、8月朔日(ついたち)に吉原の遊女たちが白無垢を着ている情景を、残暑厳しい季節に雪を思わせる風情があるとしてこう呼ばれました。

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『八朔の雪』 高田郁 ハルキ文庫(580円)

主人公の澪(みお)は故郷の大坂での少女時代に水害で両親を失い、料亭の板場で修業するも火事で焼け出され江戸に出てきます。娘を失ったそば職人の種市の「つる家」で女料理人として働くうちに江戸と大坂の味の違いに戸惑いながらもメキメキと腕を上げていきます。創作料理「とろとろ茶碗蒸し」が思いがけず「名物番付」に載ったことで有名料理店の非道な妨害を受けてしまいます。再生をかけた「ほっこり酒粕汁」がまたまた人気を集めます。この「みをつくし料理帖」シリーズ、次作が待ち遠しいのは私だけではないでしょう。巻末に表題となった4つの料理のレシピが付いているのもうれしいです。ただしこの本を通勤途中で読むのだけはやめた方が賢明と言っておきます。あの角川春樹さんも帯に書いているように、涙が止まらなくなりますから。 (記入者:野次馬)

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