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2009年6月22日 (月)

「剣岳・点の記」を観ました!

―国民の生活を陰で支える人たちに感謝!―090620041 090620107

亀さんは、土曜日公開された映画「剣岳・点の記」を見に行きました。2週連続の映画です。この映画の撮影については、国土交通省国土地理院の友人からかなり前に聞いており、是非観ようと思っていましたので、公開当日に行くことにしていたのです。090620052090620063

この映画は、日本地図の空白を埋めるために、測量手・柴崎芳太郎たちが命がけで剣岳に登頂し、三角点の設置に挑んだ実話に基づいたものです大自然の中で猛吹雪に耐え、危険を顧みず、ただ地図を作るだけの為に愚直なまでに仕事に取り組む測量技術者の姿がそのままの形で、表現されています。

原作は、新田次郎ですが、彼も富士山気象レーダーの建設責任者をするなど、愚直なまでに陰の仕事に取り組んだ気象技術者でした。090620085 090620096

監督・撮影は、日本を代表する名カメラマンの木村大作で、実際の剣岳のその現場で撮影する方針で撮影するだけに、大自然の中での真に迫った作品となっている。しかも、浅野忠信(柴崎芳太郎役)、香川照之(案内人・宇治長次郎役)などの出演者に自分の足で剣岳に登山させて撮影したそうで、俳優がその役柄の追体験をすることによって、迫真の演技が出来たようです。090620074

日本山岳会も「剣岳初登頂」を目指し、測量部の上層部が柴崎たちに「剣岳初登頂」を指示する中で、あくまでも、「測量」という仕事を中心に据える柴崎の姿勢には、感嘆するばかりでした。

その柴崎や長次郎を演じる浅野、香川の迫真の演技には驚くばかりでしたが、「初登頂」にこだわる測量夫・生田信役の松田龍平、日本山岳会・小島烏水役の仲村トオルの演技も素晴らしく、その存在によって、柴崎と長次郎の愚直さが強調されるとともに、それぞれの人たちの内面の葛藤を伝わってきました。

結果としては、初登頂は既に修験者がしており、「初登頂」の名誉は得られませんでした。

また、三等三角点は設置できず、四等三角点としての「覘標」(測量観測用のやぐら)の設置にとどまり、それをもとに剣岳等に位置・標高を求めました。したがって、「点の記」(三角点設定の記録)(注1)は作られませんでした。(だから、新田次郎は「剣岳・点の記」を書いたともいえます。)

なお、このときに求めた剣岳の標高は、2998mでしたが、その後、剣岳の標高は、昭和5年の地形図では3003m、昭和45年の地形図では2998mに変化しています。

また、平成19年の「剣岳測量100周年記念事業」の一環として、同16年に柴崎が果たせなかった三角点が設置され、GPS測量・水準測量により、最高点は、標高2999mと確認され、選定者が柴崎芳太郎と表記された「点の記」も作成されたそうです(注2)

このような“縁の下の力持ち”にスポットを当てた映画は見ていて気持ちがいいですね。(記入者:亀さん)

追記:なお、現在も地図の作成という地道な仕事は続けられています。例えば、平成16年には、異常のあった日本第二の高峰・北岳の三等三角点も102年ぶりに復旧されました。国土地理院職員やボランティアが、60Kgの三角点の柱石や資材を担いで登り、復旧した記録を下の参考に載せていますので、読んでみてください。

(注1)三等以上の三角点について作られ、永久保存される、三角点設定の記録で、三角点標石埋定の年月日及び人名、覘標建設の年月日及び人名、道順、人夫賃、宿泊設備等を集録したもの。

(注2)国土地理院HP>地図は歴史の目撃者4-大台を一度は超えた「針の山」 :http://www.gsi.go.jp/kohokocho/kohokocho40054.html

(参考)国土地理院HP>北岳三角点を102年ぶりに一新 :http://www.gsi.go.jp/WNEW/koohou/458-2.htm

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コメント

「剣岳・点の記」は私も観にいこうと思っています♪
剣岳に登ったことがあるので、その景色も楽しみなのですが
測量手の物語という違う一面の山も観てみたいです。

北岳の三角点の記録も読みました♪
今まで何となく見ていた三角点・・・
設置するのは大変なんですね。。。

>ほよりんさんへ
亀さんは、まだ剣岳に登っていません。
登山をするときにはいつも三角点を写真にとっています。高い山が一等三角点で低い山が三等三角点というわけでなく、一定の広さの中で、一等から三等の網の目を作るんですよ。
この近くで、低い山なのに一等三角点があるのは、栃木県の大平山の近くの晃石山(419m)です。

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