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2009年4月24日 (金)

今宮神社と<あぶり餅>(その2)

さあ、お待たせしました。次は<あぶり餅>です。東参道を出たところの向って左側(北側)に「元祖正本家一和(一文字屋和輔)」右側に「本家根元かざりや」があります。店先で餅を焼く香ばしいにおいがあたりにたちこめています。「おはいりやす。おひとつどうどす」と両方のお店から声がかかりますから、さあどちらにしようと悩むところです。今回は「一和」さんがもう仕舞いかけだったので迷わず右側の「かざりや」さんへ。

Cimg1136_2 Cimg1140_2Cimg1137_2

Cimg1139_2 <あぶり餅>平安時代の正暦5年(994)に悪疫退散を願った庶民がこれを今宮神社の社殿に供えて厄除けとしたという記録があるそうですから、その歴史は実に千年以上、間違いなく京の和菓子の最古参でしょう。細く割った十数センチの青竹(荒竹)の先に指先大にちぎった餅を刺し、炭火で焦げがつくくらい焼きます。それを白みそのほの甘いたれでいただきます。餅はあつあつ、お焦げの香りが口の中に広がります。1人前約15本で500円なり。腹にこたえる分量ではないのでいくらでもいけそうですが、1人前で十分その雰囲気が楽しめます。ここの言い伝えは「竹串を口でしごいても刺さらない」というもの。私は餅を刺す串の「方向」がとげの刺さるのと反対だろうと思っていますが「実験」したことはありません。

両方のお店にはいつもおばあさんが店先の定位置に陣取ってお餅を焼いていた記憶がありますが、代替わりされたのかな。両方のお店の呼び込みの声からして「競争みたい」と思っていたら、2軒は本当に仲がいいんだそうです。どこやらの温泉でお2人にばったり会った、なんていう噂話もあるらしいです。ま、「共存共栄」ということでしょう。のれんが春風に揺れて・・・駄句を添えておきます。

  

春風に揺れて招くや古暖簾  野次馬

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コメント

野次馬さん、うまそうですね。
あぶり餅というので、その1を読んだら、阿呆賢さんの話だったので、その2を待っていました。
ところで、「阿呆賢」は「あほかし」と読むブログと「あほけん」と読むブログがあるんだけれど、どちらが正しいのかな?

亀さんへ ご質問に「そんなアホな(失礼)」と思い神社のホームページで確認しましたが「あほけんさん」でOKでしたので一安心です。今宮神社には「玉の輿おみくじ」というのがあります。氏子で西陣の青物屋(八百屋)の娘が徳川3代将軍家光の側室になり、産んだ子が5代綱吉になった。そう、桂昌院の逸話が有名です。「(桂昌院様のように)玉の輿にのれますように」ああ、いつの世も女ごころは・・・

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