点字ブロックのこと
亀さんは、ここ数ヶ月気になっていることがあります。
地下鉄の駅構内においては、左側通行のところが多いのですが、いつも右側を歩いているサラリーマンがいて、向うから来る人たち(特に、携帯でメールやゲームをしながら歩いてくる人たち)にぶつかっているのです。向うから来る人たちは怪訝そうにその人を見ますが、その人は必死に歩いています。その写真をご覧ください。
2枚目と4枚目にその人は写っています。2枚目では左側を歩き、4枚目では右側を歩いています。
この人は「物好き」で、右側を歩いているのではありません。「点字ブロック」(注1)に誘導されて歩いている視覚障害者の方なのです。
そうです。左側通行の構内なのに、点字ブロックが右側に設置されたり、左側に設置されたりしているのです(注)。
亀さんは、“なぜ左側に設置しないんだろう?”と思いましたが、それでは向うから来るときは右側になってしまいます。そこで、“両側に設置するといいんだ!”と考えました。
亀さんは悩んだ末、勇気を振り絞って、その駅の事務室に行き、「視覚障害者が右側を歩かされていること」と「点字ブロックの両側設置」を話してみました。
駅員さんは、そのことはご存知でした。そして、「自分も両側にと思ったんですが、混乱するとも言われており、解決法がないんです。」とのことでした。
亀さんは、駅員さんの説明に一応納得はしましたが、“何か解決法がないものか?”とまだ悩んでいます。
皆さんも、駅などで点字ブロックを見たときには、“凸凹して気持悪い!”と思わないで、それに誘導されて頑張って通勤している視覚障害者の方がいることを思い起こしてください!また、点字ブロックの意味なども勉強してみてください。(記入者:亀さん)
追記:これを機会に、亀さんも、「点字ブロック」について、勉強してみました。そして、次のことを知りました。①点字ブロックは日本で発明されたこと、②JIS規格があり、点状のブロックは一時停止・注意喚起のためのもので、線状のブロックは移動方向を示すためのものであること、③ブロックは30cm以上で、点状のものは5×5=25の点、線状のものは4本線etc.
(注1)点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック):http://www.kyoto-v.com/output.php?id=133、http://www.nite.go.jp/kids/jiko/02/02.html
(注2)正確に言えば、1枚目(2枚目)の写真の突き当たりの曲がり角で、左側から右側に変わるのです。(逆方向に来るときは右側→左側です。)
最近のコメント