頑張れ、オバマ大統領
~深夜まで大統領就任式の中継に釘づけ~
2009年1月20日(日本時間1月21日午前2時)にバラク・
オバマ氏が第44代米国大統領に就任。
米国の多難な時代に、米国および全世界の期待を担って
登場。初めてのアフリカ系米国人が大統領になることで
二重の意味で注目している。
大統領就任式のライブ中継は、日本時間は深夜で、見る
のは諦めていたが、結局、家族とともに日本時間の21日
3時頃までライブ中継を見てしまった。感銘したのは、
200万人もの米国人が気温マイナス5度の会場に何時間も
大統領就任の瞬間を待っている姿であった。オバマ大統領
が国を救ってくれることを祈り、また黒人が初めて大統領に
なる瞬間を見たくて、歴史の転換の現場に立ち会いたくて、
待っているのである。その姿をみたら、私もTVの前を離れ
るのが申し訳ないような気持も生じた。
就任演説は、朗々としてリズムのある声に引込まれたが、
その原稿は、なんと27歳の若者がベースを作ったようで、
米国の若い力を羨ましく思った。
演説の中で、いくつかのポイントがあるが、私がぜひ期待
したいのは、「イスラム世界に対して、私たちは共通の
利益と相互の尊敬という理念に基づき、新たな道を模索
する」という部分である。数100年前には、イスラム教と
キリスト教の人達が共存した事例は沢山ある。
「経済的問題の解決」と、この「イスラム世界とキリスト教
世界の和解」を大きな二つの柱にしてほしい。
聡明な奥様と、可愛い2姉妹に恵まれたバラク・オバマが、
家庭でエネルギーを回復しながら、米国と世界の難問
を解決するように、今後の健闘と成功をお祈りしたい。
日本も、必要な協力を惜しまないであろう。
(INO記す)
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コメント
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今晩は~
先ほどは有難うございます。
私も何かというと、アメリカが好きで今度の
オバマ就任も興味を持って見ていましたが
宗教に関する文化の違いや、あらゆる事が大変な時期だけに頑張って欲しいと願うばかりです。
投稿: 安曇野 | 2009年1月24日 (土) 18:45
今晩は!
亀さんは、基本的にアメリカの社会における、ある種勢力の石油・金融支配やアメリカモンロー(一国)主義などについて、信用していません。
したがって、オバマ氏がアメリカ社会を支配する勢力や思想・哲学に立ち向かおうとしていることは評価しますが、彼が採用した閣僚等には在来の勢力も残っており、それを実現しうるか否かは今後を見るべきだろうと思います。
亀さんが注目したのは、「我々に求められているのは、新たな責任の時代である」と、国民に「自分自身と自国、世界に義務を負うことを認識」するように、主張した部分である。
日本の政治は、与党も野党もマスコミも評論家も、国民の耳障りのいいことしか言わず、政策よりも政局に終始するが、そんなことでは政権交代しようがどうしようが政治は変わらず、劇場的衆愚政治が続くだけでしょう。
アメリカで黒人の若いオバマ大統領が就任したことに浮かれている場合ではないと思います。
投稿: 亀さん | 2009年1月24日 (土) 21:42
亀さん、オバマさんは従来の大統領とは全く違う背景で出てきていますよね。ボランテイアの広がりが圧倒的であったと聞いています。石油マフィアや産軍複合体からは、独立していると信じたいと思っています。名前のミドルネームはフセインらしいし、異文化世界との融和の契機になるかもしれない。閣僚に従来経験者が多いのは、素人だけでは政治はできないので、ある程度はやむを得ないと思う。
それにしても、最近の日本の首相は二世三世議員しかなれない現実は悲しいですね。昔の首相たちは政治の荒波を乗り越えて勝ち上がった逞しさと魅力があったけれど、二世三世では弱いみたいですね。
オバマ大統領に浮かれているのではないよ。日本と米国のトップの力量の差があまりに大きいことに、危機意識を持っています。日本の国会のチマチマした動きは残念です。選んだ選挙民も悪いかもしれないが、選ぶ対象(政治家)が力不足の気もする。(INOより)
投稿: INO | 2009年1月24日 (土) 23:35
安曇野さん、アメリカ文化は明るくて良いですね。ITの世界でも、アップルやグーグルのようにオープンな雰囲気の会社が多くて、かつ成功しているのは、見ていて嬉しくなります。
オバマ大統領は、全く新しい背景から出てきて、しかも黒人ですから、従来の勢力から相当な圧力や暗殺の危険もあるでしょうが、是非とも元気で活躍してほしいと祈っています。
(INO)
投稿: INO | 2009年1月24日 (土) 23:42
> INOさんへ
亀さんの書き方が悪くて、誤解を与えました。
「オバマ大統領が就任したことに浮かれている場合ではない」といったのは、INOさんに対してではありません。日本のマスコミ・野党を含む政界・国民に対してです。
また、日本の政治に対するコメントは、与党だけでなく、野党に対してのものです。
さらには、ボランティアの広がりは見るべきものがありますが、ボランティアの好む政治だけを志向すると本質的な課題を見落とす可能性もあると思います。
要は、オバマ氏が、国民に試練を強いる局面もある状態から逃げずに、チャレンジすることを期待し、見守るべきだろうと思います。
投稿: 亀さん | 2009年1月25日 (日) 00:23