フォト

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 亀さんちの初詣 | トップページ | 愛宕神社に初詣(その1) »

2009年1月 2日 (金)

緊張の「初御籤=おみくじ」は

私の初詣は京都府宇治田原町にある猿丸神社に決めています。祭神は猿丸大神、皆さんには百人一首の「奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋はかなしき」のあの猿丸太夫と言ったほうがわかりやすいでしょうか。平安時代の歌人で36歌仙のひとりです。通称・猿丸さん。がんやでき物の平癒に霊験ある「瘤取りの神様」として知られています。

大津・石山寺の自宅からは南に約20キロ、車で30分、県境をわずかに越えた山の中にあります。通い始めたのは、自宅をこちらに定めてからです。ミステリーファンの私、当時26歳だった井沢元彦さんが『猿丸幻視行』で江戸川乱歩賞を受賞して鮮烈な作家デビューを飾ってから、その舞台のひとつとして訪ねました。調べてみたら80年の第26回ですからもう29年ほど前になります。

お参りしたあとは初御籤をひくのですが、これが私にとっては毎年のことながら大いに緊張する一瞬です。以前、自己紹介で趣味はシーカヤックですと書きましたが、実は20年ほど前、2年連続して同じ番号の<末吉>をひきました。そこに添えられた和歌は「のどけしと 見えしうなばら 風たちて 小舟あやうき おきつしらなみ」とありましたから凍りつきました。確率からも偶然の一致と片付けるにはあり得ないじゃないですか。シーカヤックでいちばん恐いのは天候の急変、まさに「小舟危うき沖つ白波」です。それから出かけるときは必ず天候をよく調べ、必要以上に用心しましたとも。

ことしは。よかったーーー。<大吉>でした。添えられた和歌は「吹く風に 高峰の雲もはれ行きて 涼しく照らす 十五夜(もちのよ)の月」。解説に「冬の枯木に春が来て花咲き、黒雲晴れて月照り輝く如く、次第に運開け幸福加わり家業繁盛します」とありました。しかし続けて「安心して油断するとせっかくの幸が禍となります用心しなさい」と。「もちろんです」と心に誓いました。      (記入者:野次馬)

« 亀さんちの初詣 | トップページ | 愛宕神社に初詣(その1) »

コメント

御神籤。大吉で良かったですね。
それに和歌が添えられているなんて素敵です。

まさにこれからの野次馬さんの環境にピッタリ。
春から縁起がいいですねぇ。
良い事尽くめで・・・・でも油断大敵ですね(= '艸')ムププ

福寿草様 いつもコメントありがとうございます。
TVや新聞のニュースは「なるべく明るいものを」という努力がにじむものばかりのように私にはうつります。たしかに100年に一度だかの大不況のまっただなかです。
そんなときにわれわれ庶民は初御籤にことしの運勢を占います。報告させていただいたようにことしは「大吉」で、かみさんも別の番号でしたが同じく「大吉」でした。
関西で言うところの<いらん事言い>の私、「神社のほうもこんなときは大吉を増やしてるんだろうか」と思わずもらして、初チェックを受けてしまいました。
年頭の教訓:口は災いのもと。
本年もどうかよろしく!         野次馬

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 緊張の「初御籤=おみくじ」は:

« 亀さんちの初詣 | トップページ | 愛宕神社に初詣(その1) »