社会鍋100年
昨日、亀さんは、神田神保町の救世軍の本営(本部)の前で、「社会鍋」に遭遇しました(注1)。軍服のような制服を着た人が募金し、その脇で制服の人がトランペットを吹いています。
「社会鍋」と言ってもご存知でない方も多いかもしれませんが、街頭生活者への炊き出し用の鍋ではありません。
国際的なキリスト教(プロテスタント)の団体の「救世軍」(注2)が、1909年に「失業救済対策」として始めた街頭募金です。募金の入れ物に鍋を使うので、こう呼ばれています。現在、多くの人の善意の献金は、街頭生活者援助、緊急災害・海外援助、各種の慰問(児童・母子、高齢者、病人・障害者、保護家庭)等の活動に使われているそうです。
亀さんが育った広島や呉では、年末の「赤い羽根共同募金」(注3)と並んで、歳末の風物詩でした。
亀さんは、思わず「社会鍋」に献金し、募金活動を写真に撮らせていただきました。
すると、救世軍の方が近づいて来られて、「懐かしいですか? 今年で100年です。」と言われました。
亀さんが「広島の出身で、毎年、年末にはいつも見ていたもので…。」と答えると、「広島や呉では、戦後、失業者や戦争孤児が多かったので、盛んだったんですよ!」と説明してくれました。
頂いたリーフレットを見ると、社会鍋の立てられる場所は全国31都市ですが、偏りがあることから、「社会鍋」も見たことがない人も多いかも…と思いました。因みに、広島県では今年も4都市で社会鍋が立てられているようです。(記入者:亀さん)
(注1)社会鍋:http://www.salvationarmy.or.jp/activity/nabe.html
(注2)救世軍:http://www.salvationarmy.or.jp/about/about.html、救世軍のHP:http://www.salvationarmy.or.jp/
(注3)赤い羽根共同募金:http://www.akaihane.or.jp/index2.html
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コメント
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今年の暮れは特に社会鍋の活躍が必要ですね。
投稿: mico | 2008年12月25日 (木) 09:47
そういえば、最近見かけません、「社会鍋」。
10年くらい前は、スカウトの募金と並んで救世軍の方が募金をしていらっしゃいましたが、タイミングが合わないのかな?
当地の鍋の横では「アコーディオン」を奏でていらっしゃったと記憶しています。
投稿: ubazakura | 2008年12月25日 (木) 13:38
> micoさんへ
景気の回復を望んでいますが…。
こんなときには、みんなが助け合うことが大切ですね。
投稿: 亀さん | 2008年12月26日 (金) 10:14
> ubazakuraさんへ
リーフレットによると、静岡市では今年もやっているようです。
亀さんも高校生のときに新潟地震被災者救援募金や歳末助け合い募金で街頭に立ったことがあります。
最初は、恥ずかしくて声が出せなかったのですが、他校の女子高生に励まされて、最後には大声を張り上げていました。(因みに、亀さんたちの高校は男子校です。)
投稿: 亀さん | 2008年12月26日 (金) 10:21