秋の実りと春への備え
―小石川植物園を訪ねて・その3―
今回は、小石川植物園で見た秋の実りと春への備えをお伝えします。
「その1」でお伝えしたように、「精子発見のイチョウ」の銀杏が鈴なりでしたが、他の草木を秋の実りの果実を付けていました。
フユサンゴ(ナス科)の実は、最近は園芸植物としても花屋さんの店頭を飾り、「ビッグ・ボーイ」とか「クリスマスチェリー」と愛らしい名前で呼ばれていますが、その実は有毒であるとも言われています。
その花を皇居東御苑で見た(注1)ヤブミョウガは、ショウガ科のミョウガと異なり、ツユクサ科の植物です。
シセントキワガキは、中国原産のカキです。枝一杯の小さな可愛い実は、鮮やかに色づき、食用ではないが、観賞用に盆栽などにもされます。なお、日本のカキは枝に直接つくが、このカキは果実に長い柄があります。
モッコク(ツバキ科)とナツメ(クロウメモドキ科)は、亀さんの近所のお宅でも見ることのできます。特に、ナツメは、食用、薬用、料理用に活用され、童謡の「あの子はたあれ」(注2)にも歌われるほど、昔から日本人に親しまれているようです。
ミズカンナは、カンナとは同じショウガ目ですが、カンナ科ではなく、クズウコン科の植物で、葉っぱがカンナに似ているのでそう名付けられようですが、花は似ていないそうです。
秋の実りは以上にしますが、亀さんが驚いたのは、早春に花を咲かせるミツマタや(ハチジョウ)キブシがもう花芽を持っていたことです。これらの花芽は、今から冬を越して来年の春に咲くのですから、“冬来たりなば…”という気分なんでしょうか?
人間様も、生長―開花―結実―次世代継承と着実に生きていく必要がありそうです。(記入者:亀さん)
(注1)「皇居東御苑を散策・その3」(08.09.06):http://dankai-hiroba.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-9ff8.html
(注2)「あのこはたあれ」(あのこはだあれ だれでしょね なんなんナツメの花の下…):http://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-anokohataare.html
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コメント
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お早うございます
実りの秋に相応しい、沢山の実が鈴なりになって
実のなるものはワクワクしますね~
投稿: 安曇野 | 2008年10月21日 (火) 09:40
実りの秋たくさんの木の実を楽しませて
頂きました、
小石川植物園で一日過ごせそうです。
投稿: mico | 2008年10月21日 (火) 10:57
> 安曇野さんへ
亀さんちは、実りのあるものは、今のところアケビだけですが、ご近所ではカキやミカンやイチジクやブドウなどが沢山なっています。
時々お裾分けがあるので、今年も期待していますが…
投稿: 亀さん | 2008年10月21日 (火) 17:58
> micoさんへ
micoさんの「小石川植物園」散策の参考になったとすれば、大変うれしいことです。
10月18日のブログに載せている小石川植物園のHPも役に立ちます。(亀さんは事前に見ていかなかったので失敗しました。)
投稿: 亀さん | 2008年10月21日 (火) 18:05
銀杏大好きです!
においが嫌って言うけどな~。
ナツメもミカン畑の隅にあって
畑に行って休憩時には取って食べてます。
投稿: IWATO | 2008年10月21日 (火) 21:34
>IWATOさんへ
亀さんも小さい頃から銀杏は美味しいと思っていました。
茶碗蒸しには必ず入っていたし、焼き銀杏は香ばしいですよね。
投稿: 亀さん | 2008年10月21日 (火) 23:57