神田古本まつりと読書週間
「灯火親しむ秋」と言いますが、10月27日から11月9日までの文化の日を挟んだ2週間は、「読書週間」(注1)です。
これに因んで、神田神保町界隈では、11月3日まで東京名物「第49回神田古本まつり」が開催されています。
期間中、靖国通りの古書店街では「青空掘り出し市」が開かれ、古書店と書棚に囲まれた「本の回廊」には、多くの人が100万冊の大バーゲンを楽しんでいます。
また、期間内に、新刊書店・出版社を含めた「神保町ブックフェスティバル」(すずらん通りなど)、「特選古書即売展」(東京古書会館)、「古本チャリティーオークション」(有斐閣前)、「蔵書印まつり」(印章会館)も開かれます。
亀さんは、29日にその「本の回廊」を覗いてみました。歩道・路地・古書店・駐車場の全体が古本で埋められていました。
亀さんは、世間で「活字離れ」が言われているので、“人出が昔より減っているんだろうなあ!”と想像していたのですが、通りは若い人から高齢者までいっぱいの人でごった返していました。みんな必死で自分の求める本を探していました。
結構、読書の習慣は健在なんですね。(そういえば、電車の中で、携帯をいじる人の次に、読書をしている人が多いですね。)
この様子を見ながら、亀さんは、学生当時、絶版になっていた著名な学者の名著を求め、神保町の古本屋を1日探し回り、ようやく相場の3分の1くらいの値段で売られているのを見つけて大喜びしたことを思い出しました(注2)。
貧乏学生時代の懐かしい思い出です。(記入者:亀さん)
追記:ある古本屋さんでは「近代名家草稿展」も開かれ、芥川龍之介、林芙美子、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫などの生原稿を見ることができます。
(注1)この読書週間は1週間ではなく、2週間という異例の長さの週間です。第1回は1週間でしたが、反響が大きかったので、第2回から2週間にしたようです。http://www.dokusyo.or.jp/
(注2)牧野英一著「法理学」全3巻で、貧乏学生には高価な買物だったこともあり、おかげで半月ほど粗食に耐えるという結果に…。しかも、結局は、亀さんには、十分理解できなかったという「泣きっ面に蜂」状態でした。
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