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2008年4月 8日 (火)

ベートーヴェンとモーツアルトの比較論

ベートーヴェンとモーツアルトは、日本人が大好きなクラシック作曲家の双璧であろう。私も両方好きである。ただ、子供の頃は、ベートーヴェンの交響曲第5番運命が一番ポピュラーで、特にタタタ、ターンのところが好きであった。子供の頃は単純で、迫力のある曲に惹かれたのかもしれない。

ちなみに、あのタタタ、ターンの速さは指揮者によって全く異なることはご存知だろうか。実は私は大学でM田レコード鑑賞会(クラシック専門で、クラブの中は作曲家別に研究会が分かれている)に入部するまでは知らなかった。最も遅いのは名指揮者フルトベングラー、逆に最も早いのは現代的指揮者カラヤンであった。ドイツ人は気短で駆け足のようなタタタ、ターンが好きだとの解説を聞いたことがある(真偽の程は知りません)。ベートーヴェン研究会では、各指揮者の交響曲第5番運命を聞き比べて、薀蓄を傾けるわけである。

一方、モーツアルトは学校の音楽の授業などで勉強したはずであるが、私は、それほど関心が無かった。しかし、M田レコード鑑賞会には、モーツアルト教(狂?)と言われるほどモーツアルトにのめり込んで、オペラの翻訳をするなどの活躍をしたN君が居た。「魔笛のXXはYY」等の高度な会話を聞かされて、不勉強の私は戸惑ったものである。しかし、私は、社会人になってから、モーツアルトの爽やかに優しく疾走する音楽が大好きになった。大人のストレスを解消してくれる音楽かもしれない。疲れたときにはモーツアルトが心地よい。

ベートーヴェンは耳が聞こえなくなってからも、交響曲第9番合唱付きなど、我々を感動させる重々しい大曲を作った。生活も堅実で、パトロンと上手に付き合って収入を確保する才能も有ったらしい。一方、モーツアルトは、破滅的な生活をおくりながらも、天上の音楽のような清らかな曲を量産して若くして体を壊して死んでしまった。音楽と違って、性格は良くなかったという説もある。

二人の作曲法について、数年前に音楽の都ザルツブルグとウィーンに旅行した際に、ガイドさんから面白い話を聞いた。ベートーベンは、実は遅筆で何度も推敲を重ねて曲を完成させるタイプとのこと。発表会の直前まで手直ししていて、楽団の練習時間が無くなったり、場合によっては発表後にも手直しすることがあったらしい(私の資料作成も、これと同じパターン)。一方、モーツアルトは、頭の中に曲が流れてきて、それを楽譜にくだけらしい。楽譜には、一つも手直しの跡が残っていないという凄さである。作曲する時間も、楽譜を清書するのと同じくらいのスピードで、モーツアルトの一生の時間と作曲数を勘案すると、毎日、楽譜を清書してやっと間に合う量らしい。恐るべき天才ではある。しかし、私は、この話を聞いて、偉大なる努力家ベートーヴェンに限りない愛情を持った。

皆さんは、どちらが好きですか?

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※この記事は2007年1月21日に掲載した記事ですが、今もアクセスがあり評判が良いので再掲します。

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コメント

拝読致しました。この時期の社会の変化が大きく、ハイドンを含めて各々が時代に乗り遅れないようにと活動をしています。そのなかで、実年齢よりも経験が長く、最も圧縮した芸術家人生をおくったのはモーツァルトでしょう。それでも晩年は結構苦労の痕が見受けられますが、まるで運命は定まっていたかのように生き絶えてしまうのです。もし、長生きしていたらゲーテの「ファウスト」を作曲していたのでしょうか?

私はモーツァルトと言えば映画「アマデウス」で、ベートーベンは昨年の暮れに観た「敬愛なるベートーヴェン」と手塚治虫の「ルードウィヒB」だったりします。音楽には詳しく無いので、そういうのでイメージついちゃってるんですけど、どちらも変な人だったんだなぁ、という感じです。天才=変人というのもありがちですが、今でも演奏され続ける音楽の力ってやっぱ凄いですね。なのでどっちも凄い!ってのが私の答えです。甲乙つけられません!

pfaelzerweinさん
コメント有難うございました。
モーツアルトを愛しておられるようですね。
茶化したような文章で申訳ありませんでしたが、私もモーツアルトは大好きです。特に心を安らがせる感じが良いですね。
ドイツに住んでおられるようですが、先年、マインツからローレライまでライン下りを楽しみました。岸辺の町が夢のように美しかったです。 2007.1.22 INO

GMNさん
コメント有難うございました。実は、私も甲乙はつけられません。どちらも大好きです。映画がお好きなようですが、私も年に数本は映画を見ます。最近「硫黄島から来た手紙」の評判が良さそうなので、見てみようと思っています。   2007.1.22 INO

ベートーヴェンと言えば。。。
年末に開催される第九(ベートーベン交響曲第9番)のコンサートですね。
各地で開催され 広島市でも西区のサンプラザで毎年開催されてるようです。

IWATOさん、べートーヴェンの第九は日本の年末の風物詩ですね。もっとも、日本だけの習慣のようですが、楽しい習慣だから良いですよね。東京でも年末になると、あちこちで演奏されます。
(INOより)

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