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2008年3月 2日 (日)

「明日への遺言」を見てきました!

―藤田まことの好演は光るものの…―01_1024

亀さんは、画「明日への遺言」を、全国ロードショー公開の初日の昨日(3月1日)、ワーナーマイカル浦和美園で見てきました。

この映画は、『雨あがる』などの、黒澤明門下の小泉堯史監督が、大岡昇平原作の「ながい旅」を映画化したもので、第二次大戦後にB級戦犯として絞首刑に処せられた元東海軍司令官・岡田資中将(藤田まこと)の横浜法廷(米国陸軍第8軍軍事委員会の軍事法廷)での姿を描いた映画です。

同法廷の争点は、名古屋空襲の際、撃墜された米軍機の乗員を略式手続で斬首刑に処したことについて、「名古屋の空襲が国際法違反の無差別爆撃か否か」、「爆撃機の乗員は国際法違反の無差別爆撃をした戦争犯罪人か、国際法上保護すべき捕虜か」という点であった。このような都市空襲の犯罪性は、広島・長崎の原爆投下の犯罪性などと同様、極東軍事裁判などの国際的な裁判において裁かれることが殆どなかったのですが、唯一、この横浜法廷では岡田中将が「法戦」との意識から強く主張したため、論議されました。このことは注目に値いします。

勿論、戦勝国の法廷でその論理が実ることはことはなく、結局、岡田中将がその責任を一人で負って、絞首刑になります。この映画は、その法廷のプロセスを叙事劇風に描いています。

巻頭の約10分で白黒の記録フィルムを活用して、法廷における国際法上の争点を明確にする手法には面白さがあり、岡田中将役の藤田まことの好演は光っていたものの、全体的な感想としては、映画作品的というよりはテレビ・ドキュメント的であったと感じました。それと、国際法という大きなテーマよりは、主人公の潔さが目立ってしまう結果となっていたのは、何となく中途半端な感じがしました。

しかしながら、戦争というもの(その不条理性、悲惨さなど)を考える上で意味ある映画であるとは感じ、一応見ておくべき映画ではあろうと思いました。(記入者:亀さん)

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