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2007年12月28日 (金)

「三国志」を読んで

   ―北方謙三著「三国志」を読了―07122801_2 07122802_2 

この11月から読んでいた、北方謙三著の「三国志」全13巻と別巻の「三国志読本」及び「三国志の英傑たち」(左の写真)を本日読了しました。

北方謙三の歴史小説については、亀さんの次男坊は好きなようなのですが、亀さんが今まで読んだことがありませんでした

というのも、亀さんが、同世代の北方謙三について、①大学紛争世代の学生運動家くずれの、②ハードボイルド作家に、まともな歴史小説が書けるものか、という偏見があったからです。

読み始めは、昔読んだ吉川英治著の「三国志」などにある「桃園の契り」が無いことや北方謙三が創作した人物(特に女性)がかなりあって違和感がありました。

しかし、読み終わってみると、客観的に見てもあまり優勢でなかった劉備玄徳を殊の外に礼賛し、諸葛亮孔明を神の如き軍師と崇める、今までの「蜀」寄りの「三国志」(注)よりは、史実に近い客観的な「三国志」ではなかったかな、と思いました。

亀さんは、最後の1点でいつも失敗する諸葛亮孔明が神の如き軍師としてではなく、一人の悩める男として描かれていることにこそ、史実に近く、魅力的ではないかと感じました。むしろ、諸葛亮孔明の戦略に惑わされないで耐え抜いた司馬懿仲達の方に、軍略家としての魅力を感じました。

また、関羽雲長、張飛翼徳、趙雲子竜のほか、周瑜公瑾、呂布奉先などの武将や荀彧などの文官などにも、同じ以上の魅力を感じた。

さらに、北方が創作した人物(特に女性)や馬超孟起に係る創作部分(羌族の村での生活部分)は、各武将の生き様を描く上で、小説上、生きている感じました。

なお、この際ついでに、この正月休みに、次男坊が持っている、横山光輝著の「三国志」の漫画(全60巻)(右の写真)も見てみようと思っています。(記入者:亀さん)

(注) 北方謙三氏によると、今までの日本での「三国志」観は、①もともと正史「三国志」を書いた人が「蜀」寄りであったこと、②吉川が「三国志」を書いた時期が日中戦争・太平洋戦争中であったために、尊王思想的の劉備玄徳を持ち上げたこと等により形成されたとしている。

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