塩野七生「ローマ人の物語」に学ぼう
塩野七生氏の「ローマ人の物語」が全15巻で最近完結した。
私も文庫本で好きな巻を10冊くらい拾い買いしているが、
その面白さもさることながら、ローマ人の知恵、制度、文化の
素晴らしさに驚嘆した。現代の政治家達にも是非勉強して貰い
たい。感心した内容の一部を思い出すままに羅列してみる。
1)戦争で負かした相手部族は、捕虜にするわけではなく、
ローマ市民の権利を与え、族長はローマ貴族に加えた。
これによりローマは次第に強大な国家に成長。
また、宗教や文化は各部族固有のものを認めた。
(ローマ人の多神教ゆえの寛容さかもしれない)
→現在の紛争国に勉強して欲しい。
2)石畳の道路、上下水道、浴場、劇場などを整備。
遠隔の植民地の基地でも同様な環境を作った。現在の
ヨーロッパの都市の多くは、古代ローマの基地である。
土木工事は、平時の兵士達が担当した。
3)戦闘にあたっては、大型の攻城機械、要塞や橋などを
短時間に作って機甲部隊で敵を攻めた。
4)遠征のための缶詰の発明
5)子供を作らない夫婦には税金を掛ける
→日本でも検討したらどうか!
などなど・・・ (INO 記す)
<塩野七生氏が「ローマ人の物語」を15巻完結>
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ローマ人の物語(2)アルプスを越えたハンニバル。しかも30頭以上の象を連れて。カルタゴ(現チュニジア)人であるハンニバルが何でアルプスを越えてわざわざローマに攻め入った?にわかに疑問に感じていたこともこの本ですべて晴れた。圧倒的な数的有利にあったローマ...... [続きを読む]
はじめまして
私も塩野さんの「ローマ人の物語」がきっかけでローマにハマッテしまいました。最終巻が出たのはいいですが、ちょっとさびしいです。
投稿: ロマーヌス | 2007年1月 8日 (月) 18:19
ロマーヌスさん
コメント有難うございました。
早速、ロマーヌスさんのブログを訪問しましたら、古代ローマに関する素晴らしいブログが展開されていました。今後、勉強がてら拝見します。
私も、数年前にローマに旅行したことがありますが、街中に遺跡があって、人々は陽気で愉快だった記憶があります。ナポリで食べたトマトソースのスパゲッティが美味しかったですね。
投稿: INO | 2007年1月 8日 (月) 18:54